消費が社会を滅ぼす?! --幼稚化する人びとと市民の運命ダウンロード

消費が社会を滅ぼす?! --幼稚化する人びとと市民の運命

によって ベンジャミン.R.バーバー


4.7 5つ星のうち(4人の読者)

消費が社会を滅ぼす?! --幼稚化する人びとと市民の運命ダウンロード - 内容紹介 幼稚化する消費者に未来はあるのか。「グローバル経済」の問題点を冷静に分析。9.11を予言した『ジハード対マックワールド』の著者が警鐘を鳴らす。 出版社からのコメント 昨今はピケティが大ブームです。しかし、「あまりに多くの商品が、あまり に少ない消 費者を追い回す」実態について、ピケティが看過するのに比し、バーバー が政治学の観 点より真正面から取り組んだのが本書で、最強の現代社会批判書です。(弊社HP参照) 商品の説明をすべて表示する

消費が社会を滅ぼす?! --幼稚化する人びとと市民の運命 の詳細

本のタイトル
消費が社会を滅ぼす?! --幼稚化する人びとと市民の運命
作者
ベンジャミン.R.バーバー
ISBN-10
4905497248
発売日
2015/3/16
カテゴリ
ファイルサイズ
28.63 (現在のサーバー速度は23.02 Mbpsです
以下は 消費が社会を滅ぼす?! --幼稚化する人びとと市民の運命 の最も正直なレビューです。 この本を読んだり購入したりする場合は、これを検討してください。
『ジハード対マックワールド』などの著作でも知られる著名なアメリカの政治学者バーバーによる消費社会への警鐘を鳴らす一冊、風刺のきいた漫画風イラストの表紙とは裏腹に難解で読みにくい本です。マイケル・サンデルもそうですが、アメリカの頭いい人は各論部で自国での具体例を延々と羅列する記述スタイルをとる傾向にあるという偏見が私の中に形成されつつあります・・。第Ⅰ部消費者の誕生第一章資本主義の勝利と幼稚エートス第二章プロテスタンティズムから幼児症へ第Ⅱ部市民の消滅第三章幼稚化する消費者たちーキッザルト(子供っぽい大人)の登場第四章私民化する市民たち―市民的精神分裂症の生成第五章ブランド化されたアイデンティティ-意味の喪失第六章全体主義化する社会-多様性の終焉第Ⅲ部市民の運命第七章消費主義に対する抵抗-資本主義は自力で治癒できるのか?第八章市民的精神分裂症の克服-相互依存的世界における市民性の回復バーバーは、資本主義社会そのものは否定しておらず、現在ある問題を克服しより良い資本主義社会をつくる方途を模索しています。彼はまずプロテスタンティズムによって支えられ発展した初期資本主義が時代と共に変質してきたことを述べ、生産主義は消費主義となり、その過程で公共性のある「市民」は買い物する私民である「消費者」へと変わり、大量のコマーシャリズムによって企業にとってよい消費者であるよう「困難より安易」「複雑より単純」「スローよりファースト」の価値を好む人間に仕立てられ、アイデンティティをブランド化され、多様性を喪失していくとしています。その克服のために、大学教育でのリベラルアーツ復権などとともに世界的な民営化現象であり公共性と文明を破壊する「グローバリゼーション」が公共性を持つこと、つまり「デモクラシー化」するべきであると提案していますが、その実現の困難をも同時に認識しています。「買い物」や「消費者であること」が100年前200年前の日本では現在とまったく違う感覚であったということ、現代日本人が消費社会の価値観に無意識的に染色されていることに自覚的になる必要があると思いましたし、そうした意識を持つよう啓発してくれる本書の存在はありがたいと思いました。教養などの「誰にでも有益性や価値がわかるものではなく、すぐ実生活や仕事の役に立たない」ものを軽視する人々は画一的で不寛容で全体主義的傾向にあるということわたしは自分の周囲でも多くの実際例を目撃して来ました。人間が算盤勘定のみにて生きるものではないからこそ、算盤以外の人間の心の動きや複雑さ、またその神秘を理解するために教養学習が必要なのだと思います。ただバーバーの書き方にはところどころ偏りも感じました。本書中でバリーの『ピーター・パン』やホイットマンの『草の葉』などを引用し、そこに現れている幼児期への憧れや愛着、アメリカ的価値観について批判的に書かれる箇所が散見されますが、バーバーの主張は分かるけれども(オーウェルもピーター・パンの甘い感傷性を批判していました)それらの作品は芸術作品として質の高いものですし、本書中でバーバーが言及していない美点もたくさんあると思います。本当に長く複雑な内容の本ですが第Ⅲ部の結論部だけでも読む価値はあるかと思います。

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